私達は、どんなに重いしょうがいがある子どもでも、自立はできると考えています。
そしてそのための練習は、早ければ早いほど良いと思っています。
それは、私達が考える、自立のための3つの力は、年齢が低いほど、身につけやすいからです。
私たちが大事にする3つの力
・自分の”意志”を持てる力
しょうがいしゃが地域で生きていくには、介護者や周りの人に自分の意志を伝えることが必要です。
しかし、毎日のやることが決まっている学校という環境の中にいると、自分の“意志”を育てる機会が少なくなってしまいます。
かたつむりでは、意志を持つことから練習を始めていきます。
・人に伝える力
そのように獲得した自分の意志を、人に伝える練習をします。
言葉はもちろん、発話がない人にもその人にあったコミュニケーションの方法を一緒に考えていきます。
今までコミュニケーションが難しかった人でも、自分なりの方法を見つけると、自分の言いたいことをどんどん表現するようになります。そうすると、地域の人々とつながることができ、自立生活が豊かで楽しいものになっていきます。
・人のことを思える力
周りの人とつながるためには、自分の言いたいことを言うだけでなく、仲間のことを思う気持ちも大切です。
かたつむりの仲間たちは、お互いに思い合える存在です。ともに困難に立ち向かい、ご飯をいっしょに食べ、ともに泣き、笑いできる…そんな濃厚な関係を築いていきます。仲間と一緒でないと乗り越えられないことをたくさん経験することで、自然と、その人なりの周囲への関心が生まれます。